長年の借金
私は若い頃から職を転々としてきた。
そのせいで、給料が安いような所しか勤められない。若い頃から消費者金融からちょっと借りては返す…を繰り返していた。
結婚もせず、一人暮らしなので、それでいいと自分でも思っていた。
ある日、知合いが自己破産した。
同じような境遇の知合いだったので、自分でも不安になり、無料法律相談に行った。
すると、私の借金はだいぶ昔からで、しかも継続しているので、もしかしたら過払金が返ってくるかもしれない…と言われた。
今まで、借りると返すを繰り返していただけなので、過払金と言われても何も分からない。
恥ずかしながら若い弁護士に、何も分からないから説明をお願いした。
私が借りていた頃は貸金業法の上限金利が利息制限法で定められていた金利よりも上だったらしい。
どの金融会社も貸金業法の上限金利内で貸していたのだが、何年か前に上限金利は20%と決まったので、それまでに金利を多く払い過ぎていた分が返ってくるというのだ。
私は本当に驚いた。
学生時代からの借金がこんな時がたって返ってくる事になるなんて!
これにより、私がまだまだ返さなければならないと思っていた借金は、返さなくてよいどころか、返金されることになった。
これは自分がきちんと借金を返し続けたことによる報いなのか…。
これからの残りの人生は借金をしないようにしようと心に決めた。